2023年5月定例会シェアタイムに関するアンケート結果

グイドです!!!普段はティーンズプロジェクト「お控えなすって!」で活動させていただいておりますが、今回は「2023年5月定例会シェアタイムに関するアンケート」について執筆いたします。
2023年5月定例会シェアタイムでは、「日本の医療と セクシュアルマイノリティの未来」というテーマでお話しいたしました。2部制になっており、前半は「ジェンダード・イノベーション」、後半は「日本の医療とセクシュアルマイノリティ」についてご紹介しました。

内容を楽しんでくださった方がいる一方で、時間がなく話したりなかった・内容が難しかったなどのお声もいただきました。今後も同様のテーマで話す機会を頂けるかもしれないとのことでしたので、プレゼンの質向上のために、6月4日~25日の期間でEESa!内でアンケートを実施いたしました。計8名の方から回答を頂くことが出来ましたので、その結果の概要を共有いたします。

前半部の「ジェンダード・イノベーション」に関しては、以前から興味を持っていた方はおらず、ほぼすべての方(7名)が今回のシェアタイムを聴いて興味を持ってくださったようでした。一方で「日本の医療とセクシュアルマイノリティ」の話題については、同じく7名の方が以前から興味を持っていらっしゃったようです。特に回答が割れたのは、全体的なシェアタイムの難易度についてで、下の画像のようになりました。

内容の情報量、プレゼンテーションの時間に関しては「丁度良かったが」多数派であったものの、順に3名の方が「やや多い」、2名の方が「やや長い」を選択されていました。ディスカッションの時間は「やや短い」「短い」の合計(5名)が、「丁度良い」(3名)を上回りました。

全体的な印象として、やや情報過多で難しい内容になってしまったようです。また内容に見合うディスカッション時間を設けられていなかったことも分かりました。一方でテーマ自体は、多くの方の興味を惹きつけるものであったことも分かりました。

今回は事例を沢山ご紹介する形になってしましたが、本当に必要な例だけに絞って説明するようにしていきたいと思いました。また自由記述の中に「専門用語をかみ砕いて説明して欲しかった」という意見もあったため、次回以降はスライドに言葉の説明を記載するなどで対応していきたいと思います。ディスカッションに関しては「事前にテーマを公開してもよいのではないか」とのお声を頂いたため、取り入れていきたいです。

アンケートに回答していただいたこと自体、私にとって非常に大変嬉しいことなのですが、回答者の方々からは様々な励ましのメッセージを頂き、本当に感謝しております!!!ある方が、セクシャルマイノリティは少数者だからと医療界から切り捨てられてしまう一方で、本当に少数者なのか?という疑問を抱かれておりましたが、私も以前から同じ思いを抱いておりました。例えば日本で約1万人の患者がいると言われている難病、ALSの研究に対しては学部生の私をアルバイトとして雇ってくださる研究室があり、日々様々な方が汗を流して研究されている現状を知りました。希少疾患は少数だから、と医療研究の対象から除外されてよいはずがないのです。

LGBT+の中でも医療機関で特に問題を抱えやすいと考えられるトランスジェンダーの方は、日本人口の1.8 %、つまり概算で200万人いることになります。勿論全てのトランスジェンダーの方が医療上の問題を感じているわけではないかもしれませんが、トランスジェンダーの約半数が「医療機関の受診をためらったことがある」「受診時に嫌な経験をしたことがある」と回答したアンケート調査も出ております。この数値を見ても、まだ少数者と言えるのでしょうか?

参考文献:
ALSに関するデータ | JALSA / 日本ALS協会, 都道府県別/2021年度, https://alsjapan.org/system-data_about_als/(2023.07.09入手)
「LGBT意識行動調査2019」, 株式会社 LGBT総合研究所, https://www.daiko.co.jp/dwp/wp-content/uploads/2019/11/191126_Release.pdf(2023.07.09入手)
看護のチカラ 性的マイノリティと看護,浅沼智也, 産労総合研究所, https://www.e-sanro.net/magazine_iryo/kangonochikara/i20210401-2.html(2023.07.09入手)

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