こんにちは!9月からACメンバーになりました、さきと申します。今回は自己紹介もかねて、私のセクシュアリティについてお話をしたいと思います。
私は大学生になるまで性的マイノリティについて漠然としか知識がありませんでした。私の性自認は女性で、初めて高校時代に男性と付き合うことになりました。その方に対して1年が経つ頃に親しみや居心地の良さを感じるようになりました。ただ、その気持ちを女性に抱かないわけでもなく、「友人と恋人は何が違うの?」とよく友人に尋ねていたのを覚えています。
私の中には「恋に落ちる」という感覚は薄く、共に過ごす時間や相手からの思いやりなどがその人への親しみに繋がっていくという感じです。このことは性別に関わりなく起きますが、そのことを改めて考えたのはアメリカ留学がきっかけです。
アメリカでは様々なセクシュアリティの友人に出会いました。昼上がりの食堂で、同性同士の恋バナを友人が話し始めたときは驚きました。私が知識不足であったことに加え、自分のセクシュアリティを肯定的に捉え、未来を語る光景を日本で、それも食堂で、見たことがなかったためです。
その経験とともに、アメリカで私に寄り添い、助けてくれた女性の友人に強い親しみの気持ちを抱いたことも、自分自身のセクシュアリティを見つめ直す機会に繋がりました。
今でもその友人とはお互いのセクシュアリティについてオープンで、よく話します。アメリカでは、ホモフォビアやトランスフォビア、それによる犯罪はまだあると聞きます。自分がアメリカのキャンパスで友人と過ごしたあの時間が日本やアメリカ、世界のどこでも「当たり前」になれば、とても素敵なのではないかと思っています。
帰国してセクシュアリティについて学ぶ中で、自分と同じ感覚を持つ方もいらっしゃると知った際は安心感を抱きました。
ただ、その「場所」でも完璧に一致するような感覚を共有できないときがあるかもしれません。セクシュアリティに関わらず、そういうことはたくさんあると思います。
そういうとき、「ここは私の居場所ではない」と思い、孤独を感じることもあります。しかし、その都度、自分が見つけた「場所」に安心感や共感を抱きつつ、時にはそこに落とし込めない自分の感覚も「自分らしさ」として大切にしていこうと思うようにしています。
自分も誰かにとって居心地が良い、安心できる「場所」になることを目指すと同時に自分とは異なる相手の感覚も大切にしていきたいです。以上、さきでした。最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
日本セクシュアルマイノリティ協会のボランティア活動
- ボランティアに参加する
ありのままの自分で、胸を張って生きていける。そんな社会の実現を目指して一緒に活動してみませんか?何ができるかわからないけど協力したい、活動したいという方、自分らしく輝ける場所として何かを表現したいという方、一緒に活動しましょう。
https://npojlga.or.jp/volunteer/active-menber
- イベントに参加したい学生の方々
LGBTについて知りたい学生の方のアンケートなどに協会ボランティアメンバーが自身の想いを伝える交流会です。
参加希望の方はこちらからご連絡ください。
https://npojlga.or.jp/form/contact.html