「クエスチョニング」ってどんな感覚?

性的自認は女性、性的指向はクエスチョニングのさきです。
今回は自分の性的指向について話したいと思います。

私は「クエスチョニング」という言葉を「自分が好きになる性が定まっていない」という意味でも「定まっていなくてもいい」という気持ちの面からも使っています。

高校の時から、「『人を恋愛的に好きになる』ということがしっくりこない」という気持ちがありました。それと同時に、性別に関係なく一緒にいて、自分のことを大切にしてくれる人に対して深い情を持つこともありました。

大学でアメリカに留学した折に、バイセクシュアルの友人に出会いました。そこでLGBTQ+について知識を得ると同時に、自分の性的指向に向き合うようになりました。友人に自分の性的指向について相談してみると、「デミセクシュアルじゃないかな?」と教えてくれました。さっそく「デミセクシュアル」についてインターネットで調べてみると、そのサイトで挙げられている特徴に当てはまらない部分もあり、「私は何に当てはまるのかな?」と不安に感じ、大学のセクシュアリティの本を読みあさったこともあります。

そんな時に、大学でXジェンダーの方の講演に行く機会がありました。その中で「アイデンティティを示す言葉は『所属』という安心感を与えてくれる」けれども、「その言葉に捕らわれすぎてもいけない」ということを学びました。それ以降、「自分の性的指向について無理に決めなくてもいいのだ」という思いと「それでも何か自分を表現できる言葉が欲しい」という気持ちがあり「クエスチョニング」という言葉を自己表現の1つとして選びました。

性的指向に関しては、アセクシュアル、デミセクシュアル、デミロマンティック、パンセクシュアルなどたくさんの言葉があります。自身の性的指向の捉え方についても、流動的な人もいれば一貫している人もいて、自分で明確な人もそうでない人もいます。インターネットで言葉を調べてみると、その性的指向に当てはまるいくつかの特徴が挙げられているものや当事者の経験について綴ったものを目にします。そこで挙げられている特徴や経験に、自分が完全には当てはまらなくても、自分自身がその言葉や捉え方にアイデンティティを感じられるかどうかが一番大切なのかなと思います。

アイデンティティを示す言葉の意味は、常に変化し続けますし、また新しい言葉も生まれ続けます。例えば、私が自認している「女性」というカテゴリーの「特徴」も社会の変化とともに変わり続けていますし、私がその「特徴」に完全にはあてはまっていないかもしれません。でも、それでも、いいと思っています。セクシュアリティに限らず、これからも時代に合せながら、自分自身が居心地の良さを感じる、納得できるアイデンティティを模索し続けていきたいです。

JLGA
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