先週の続きです。
保険の解約返戻金はなぜ発生するのか?
当然ながら、解約返戻金は支払った保険料の中から生まれるものです。
そこで、保険料がどのように決まっているのかを考えると、自ずと答えが見えてきます。
保険料は
・予定死亡率
・予定事業費率
・予定利率
の3つによって決まります。
予定する死亡率が高ければ保険料は高くなり、
予定する事業費率が高ければ保険料は高くなり、
予定する利率が高ければ保険料は安くなります。
では、20歳の方の死亡率と60歳の方の死亡率はどちらが高いと思いますか?
そう、60歳の方の方が高いです。
さらに言えば20歳よりは21歳の方が高くなり、59歳よりも60歳の方が高くなります。
では、あるAさんが20歳の時に60歳満了の保険に入ったとして、毎年毎年保険料は上がっていくでしょうか?
保険料は20歳から60歳まで変わらず同じ金額を支払うのです。
つまり、若いときに支払う保険料の中には将来の保険料の前払金が含まれていて、余分に支払った分は貯められています。その貯めた前払金を、どこかの年齢を過ぎると取り崩して足りない保険料に充てているのです。
というわけで、解約返戻金は将来の保険料の前払金を返してもらっているという性質があります。
今日はここまでに。
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