問いかけの大切さ

 みなさん、こんにちは。9月に入り、朝晩少しずつ秋を感じるようになってきましたね。先日は、「十五夜」の満月でした。「お月見」や「お正月」といった行事は、平安時代の貴族が行っていた年中行事だそうです。1000年以上の時を超えて伝わっていることに、浪漫を感じて月を見ていました。

 さて、多様性が進む社会の中で、よく「物事を多角的に見ることの大切さ」を耳にします。しかし、そうは言っても、それを意識していくことは、とても難しいことです。人間の感性や考えは、それぞれが生きてきた環境や経験などにより形成されるため、時として、物事の見方が人により形骸化されることもあるからです。本来、人は物事を多角的に見る力が内存されているはずなのですが、それが中々表出されないのです。

 その内存されたものを引き出すことができるのが、「問い」「質問」なのです。例えば、ホームで電車を見たときに、みなさんはどう思いますか。私は、すぐに行き先を見て、「遠いところまで行くんだなあ」と思います。もしくは、日常の景色と化してしまい、何も思わないこともあるでしょう。しかし、もし「この電車は、何人乗れるのだろう」「この電車を作るのに何人に人が携わってきたのだろう」「電車は、どうやって線路に乗せられるのだろう」などと、少し自分に問うてみたり、他社から問われたりすると、たくさんの答えが導き出されてくると思います。その答えこそが、物事を多角的に見ている証なのです。

 このように、少しの問いで見る視点が変わると、たくさんのことが見えてきます。その違う側面を知ろうとする気持ちが、まさに多様性を認め合う大きな一歩ではないでしょうか。物事を多角的に見ることができる人は、もしかすると常に自分に対してこの「問い」や「質問」を重ねてきた人なのかもしれません。それが、やがて無意識化され、自然とそれができるようになっているのかもしれません。これまで私が出会った多様性の考えに優れた人は「自分は、好奇心旺盛なんですよ。」とよく言います。まさに、この「好奇心」こそが、自分への問いかけにより生み出された、自分に内存していたものなのかもしれません。

 私は、EESa!で活動を続けていく中で、様々な人と出会い、毎月行われる定例会ミーティングでたくさんの質問や問いについて、みんなでディスカッションをしてきました。それを繰り返しているうちに、少しずつ物事を見る視野が広がってきたように思います。これからも、この内存する考えを引き出すためにも、たくさんの人と関わりながら、「自分への問いかけ」を重ねていきたいと思います。

 話を戻しますが、「十五夜」の満月を見たときに、「月の裏側ってどうなっているのだろう」「光源治を書いた紫式部は、どのように思っていたのだろう」といつもと違うことを考えている自分がいました。何事もトレーニングが大切ですね。ブログを最後まで読んでいただいたみなさん、少しのトレーニングで、未来が変わるかもしれませんね。ありがとうございました。

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