私は、小学生〜中学生にかけて「書道」を習っていました。そしてふとした時に、何十年かぶりにまた書いてみたくなりました。
再開した書道教室は90分という短い時間の中で、お師匠となる書道の先生とも面識が無い中で、最初は、字を書いて添削してもらって…をただひたすらに繰り返していました。先生以外とは殆ど話さずに、もくもくと書く日々でした。
ある時、先生の個展があることを知りました。先生から手渡しでチラシをもらった時、
「何かお手伝いできることはありますか?」
と申し出てみました。
すると先生から、当日の受付をしてもらえると助かる、との返答が。先生やその他の生徒さんと関われる良い機会と捉えて、その依頼を快諾しました。
当日は先生の生い立ちから今に至るまでの軌跡が聞けたり、何事も継続することに勝ることは無いことをその経験から教えてもらえました。私の為人も知ってもらえたお陰もあり、その後は書道教室でも知り合いも増え、以前よりも居心地の良い環境で、より楽しく書道に打ち込めるようになりました。
入会した時のまま、ただ黙々と書く日々を続けていたら自分の居場所も定まらず、もしかしたら書道をまた辞めてしまっていたかもしれません。
自分の居場所を作れるのは自分であって、関わりたい!という自分の意志が無いと、それは実現されないのだと思いました。その環境は待っていても得られないこと、勇気を持って一歩踏み出せばそれを受け止めてくれる人は必ずいること、このことを経験できた良い機会となりました。
そして、この日本セクシュアルマイノリティ協会でも同様の経験をしました。今の自分の居場所があるのは、勇気を持って一歩踏み出した過去の自分がいたからなのかもしれません。そして、継続していくことが、それよりももっと大切で大変なことだと思っています。
物事を進めるには、大変なことや手間のかかることは必ずあります。敢えてそこへ飛び込んでいくこと、仲間と一緒に乗り越えていくことで、信頼関係がより強くなる。その結果、そこが皆さんの居場所になるのかもしれません。
『大人になるほどに、新たに友人をつくるのは難しい』とよく聞きます。全くその通りだと思います。
でも、大変なこと、手間のかかることを一緒に乗り越えてきた仲間が、大切な友人になり得るのだと私は思います。
日本セクシュアルマイノリティ協会のアルクスコミュニティ、S-COREs(エスコアーズ)で、大人になって大切な友人達と出会えました。やはり積極的に関わってよかったと思っています。
日本セクシュアルマイノリティ協会のボランティア活動
- ボランティアに参加する
ありのままの自分で、胸を張って生きていける。そんな社会の実現を目指して一緒に活動してみませんか?何ができるかわからないけど協力したい、活動したいという方、自分らしく輝ける場所として何かを表現したいという方、一緒に活動しましょう。
https://npojlga.or.jp/volunteer/active-menber
- イベントに参加したい学生の方々
LGBTについて知りたい学生の方のアンケートなどに協会ボランティアメンバーが自身の想いを伝える交流会です。
参加希望の方はこちらからご連絡ください。
https://npojlga.or.jp/form/contact.html