「言葉に表せない苦しさ」マイクロアグレッションとの関連性

皆さんこんにちは、シスジェンダーヘテロセクシュアルのいわと申します。現在高校生で、非当事者という立場ではありますが、個人的に探求活動を行っています。このブログでは日頃自分自身が探求している中の一つ、マイクロアグレッションについて皆さんにお伝えできればと思います。

皆さんはLGBTQブームとも言われる現状を「LGBTQという言葉が先走っているだけだ」と考えるでしょうか?それとも「性的マイノリティーの存在の可視化が行われて、理解が広まった」と考えるでしょうか?私は現状を「増悪のピラミッド」に当てはめて考えてみました。「増悪のピラミッド」とは先入観や偏見、差別行為がどのようにしてジェノサイドに行きつくのかを示した図になります。

私はLGBTQという言葉の認知度が急激に上がり、差別はいけないというシンプルな考えが大きく広まったことで、三角真ん中の赤いモラルの壁が広がったのではないかと考えました。「モラルの壁」とは非当事者が自分の中に差別的な考えや思いがあったとしてもそれを明確に 差別行為として示すことを抑える意識です。「いやそんな壁はできてない、まだ差別や偏見を感じる時あるよ!」と思う方は大勢いらっしゃるのではないでしょうか?この思いを作り出しているのが、自分の中の潜在的偏見・差別意識が行動として無意識に現れる現象「マイクロアグレッション」だと考えられています。例えば、あるレズビアン女性が交際している相手がいると伝えたところ、その”彼氏”とどこで出会ったの?と聞かれました。この時、”彼氏”とどこで出会ったの?と伝えた相手の「普通は異性愛者だ」という潜在的偏見が言語化され無意識に伝わったことになります。

この画像はモラルの壁が鉄筋コンクリートのなかの鉄筋でマイクロアグレッションがその隙間を通っているという私の勝手なイメージを表しています。マイクロアグレッションを止めるにはもちろん今ある鉄筋にコンクリートを流す作業が必要なんですが、人間の内部にある考え、特に潜在的に存在する考えは他人が統制できるものでもないし、してはいけないものです。非当事者の私も潜在的な偏見は持っているでしょうし、それは当事者の方にも共通して言えると思います。つまり、マイクロアグレッションを無くすことは世界中すべての差別と偏見をなくしたい!という夢と同じくらい大きな理想像で、実現が難しいことなんです、、

マイクロアグレッションは言葉の通り、「マイクロ」で言語化が難しく定量化できないという特徴があります。一回体験するだけでは負担が少ないのですが、生涯に渡ってマイクロアグレッションを受け続けることでそれが溜まっていき、大きな精神的負担となっていきます。皆さんの中で、うまく言葉にできないんだけど、辛いんだよねと感じることはないでしょうか?それこそがマイクロアグレッションの特徴です。特に、マイクロアグレッションを受けた時「これは自分の気にしすぎなのか?」↔「差別行為なのか?」この二つの感情で揺れ動くことに心理的負担があると言われています。

見えるマイノリティーであれば、同じマイノリティー同士でアイコンタクトやコミュニケーションを図って今のは差別的だったかと確認することができますが、まだまだセクシュアリティをオープンにできない日本では当事者団体がこのチェックをする貴重な場になるんです。EESa!にも同じことが当てはまると私は考えます。何に自分が困っているのか?言葉にできない苦しさをシェアすることは本当に大切なことだと感じています。

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