みなさん、こんにちには。EESa!メンバーのトシです。今年も残すところ1ヶ月足らずとなりました。1年が本当にあっという間に過ぎでいきます。それだけ、充実した年になったのかもしれません。
さて、今年を振り返ってみて、自分にとって一番大きく変わったといえば、新しいパートナーができたことです。たくさんコミュニケーションを重ねながら、互いのことを随分理解できるようになり、週末は、二人で銭湯に行ってゆっくりするのが1週間の楽しみになっています。
そんなパートナーに先日、シスヘテロの女性と男性の友人を紹介しました。友人達は、私がパートナーと過ごす姿を初めて見たのですが、いつもと変わらず、会話を楽しんでくれていました。お酒も進み、本音トークが始まったときに、友人が「セクシュアルマイノリティについて、自分はどれほど理解をしているのか、そして、どれほどスムーズに受け入れることができているのか、正直わからないけれども、まあ、二人が仲良さそうやし、いいんじゃない。」と言いました。私は、仲を深めたい友人に、少しずつカミングアウトを重ねてきましたが、確かに、それぞれがどの程度、理解をしてくれているのかはわかりませんが、共通点は、否定していないことにあるのかなあと改めて思いました。
なぜ、このような話をするかというと、EESa!の活動で、当事者としてインタビューをしていただく機会があります。そこで、「当事者として、どんな世の中になればいいですか。」という質問をよく受けます。あまりにも、規模が大きい話で、どう回答すればよいのか、しばしば答えに戸惑うことがあるのですが、これまでは、「シスヘテロのカップルと同じようなことが、当たり前のようにできる世の中になってほしい。」と答えていました。EESa!で活動をする前や活動し始めた頃は、この回答に何とも思いませんでしたが、活動を通して、メンバーのことを深く知り、たくさんの方と話す機会をいただくようになってから、この「当たり前」の感覚は、人それぞれであり、果たして、当事者が暮らしやすい世の中への回答として、よかったのかなあと思うようになりました。そんな気持ちをスッキリさせてくれたのが、先日の友人の何気ない発言でした。もし今、同じ質問を受けたとしたら、「相手ののセクシュアリティや思想・考えを否定するような発言をしない世の中になってほしい。」と答えると思います。
人は、それぞれ、個性や思想があり、必ずしも目の前の相手と全てが一致するわけではありません。もちろん、相手の考えを否定したくなることもあるでしょう。しかし、それをすぐに相手にぶつけるのではなく、一旦自分なり整理して、さらに深く知ろうとしたり、その相手の人間性を見たりする、そんな思いやりが必要なのかなあと思います。
これから、世の中は、ますます情報化やAIを始めとする人工知能が発達し、社会のしくみや人間関係も大きく変わっていくかもしれません。だからこそ、無関心や無関係なものから目を背けるのではなく、相手を理解しようとする前向きな思いやりの気持ちを大切にしていきたいと思う今日この頃です。今回書いた内容も、様々な意見がある一つに過ぎません。これからもEESa!の活動を通して、多くの人と関わりながら、自分の考えの視野をさらに広げていきたいと思います。
- ボランティアに参加する
ありのままの自分で、胸を張って生きていける。そんな社会の実現を目指して一緒に活動してみませんか?何ができるかわからないけど協力したい、活動したいという方、自分らしく輝ける場所として何かを表現したいという方、一緒に活動しましょう。
https://npojlga.or.jp/volunteer/active-menber
- イベントに参加したい学生の方々
LGBTQ当事者へのインタビュー会を開催しています。授業での取り組みや研究の一環としてインタビューしたい方、ぜひこちらのイベントにご参加ください。
当事者インタビューの詳細はコチラをご覧ください。
https://npojlga.or.jp/event/list/detail_interview.html
- 設立メンバーインタビュー会
当協会がこれまでに行ってきたLGBTQ+への取り組みや協会の歩みなどについて、設立メンバーにインタビューできるイベントを2か月に1回開催しております。
協会設立メンバー(現代表)へのインタビューの詳細はコチラをご覧ください。
https://npojlga.or.jp/event/list/detail_condinterview.html