前回は「住宅ローンであろうと、借金は借金。お金を借りてまで物を買うという事を見つめ直しましょう」という趣旨のことを書きました。
ちなみに賃貸暮らしというのは、住宅費の支払に注目して考えてみると、無期限の借金をしているのと同じことです。いつまでもいつまでも返済が終わらないのです。子の代も、孫の代も、ずっと支払い続けるのです。
途中で借り換え(引っ越しや家賃交渉)はできますが。
私自身、独身時代に毎月9万円の家賃を支払ってワンルームに住んでいました。仕事は夜遅く自炊もほとんどしませんでしたし、友人を招き入れることもほとんどなく、ただお風呂に入って寝るためにあるようなものでした。
今思えば家賃が6万円だったら毎月3万円が浮き、それで貯金ができたり旅行に行ったり、色々できたことがあったなあと思います。
もちろん、山手線沿い徒歩7分と通勤には便利でしたし「時間を買ってるんだ」という自己暗示はありましたが、その「楽をしたい」気持ちと「毎月3万円が浮いたらできること」を天秤にかけたとき、果たしてどうだったかなあと思う訳です。
後悔先に立たず、ですね。
つまり、前回の終わりに述べた「賢く借りて賢く返す」ために必要なことは、自分の生活にとって『住宅費』がどれだけ重要なのかしっかり考え直すことです。
毎月の収入に占めている割合やこれを削ったら出来そうなことと比較してみるとよいでしょう。
毎月1万円できたら、習い事ができるかもしれません。ミニバイクが買えるかもしれません。株式投資ができるかもしれません。デート代が増やせるかもしれません。大切な人にプレゼントを贈れるかもしれません。
住宅に使うお金を他に使えたらあなたの人生がどのように豊かになるか、考えてみてはいかがでしょうか?
…えー!そんなこと言われてももう住宅ローン組んじゃったよ!っていう方々のために、次回こそ実務的な「賢い借り方・返し方」についてお伝えしますね!
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