大学でのハラスメント

EESa!メンバーでジェンダークィア(男女どちらかにきっちり当てはまらないジェンダー)のユカです。私は現在オーストラリアの大学で博士課程の学生をしています。今回はハラスメントについて簡単に書いてみたいと思います。

私は博士課程を始めてすぐにセクシュアルハラスメントに合いました。大学の相談窓口に申し立てをして、正式に調査をしてもらいました。私の言い分が認められたものの、大学側もスキャンダルを嫌がるので、正式な処分が下りる前にセクハラの加害者は辞職しました。

被害者である私は半年ほどパニック障害のせいでキャンパスにも行けず研究も滞ったのに、辞職すること以外、本人には何の罰も下りませんでした。なので本人の職歴には何の履歴も残りませんし、きっと今も別の大学で働いているのでしょう。

今同じ博士課程の学生をやっている友人もハラスメントのせいで研究が止まっており、先日正式にハラスメントの申し立てをするための書類の作成を手伝いました。ハラスメントの内容を事細かに記す必要があるので、精神的にかなりきつい作業です。私は以前にも職場でこういった申し立ての経験があったので、私ができる範囲でアドバイスをしながら、申し立てを完成させました。

友人の手伝いをしながら思ったのは、自分に絶対的権力があると思っている人ほど証拠を残すということです。以前の職場でのケースは、加害者側も自覚していたのでメールやSMSなど、履歴が残るようなところには証拠を残さなかったので、ハラスメントを証明するのに苦労しました。ですが大学での加害者はみな堂々と証拠を残しているところを見ると、バレても追及されないと思っているのでしょう。

大学のような閉鎖的な空間で、特に研究者の場合はその分野で実績があるほど他の新人研究者や博士課程の学生の未来まで操作することができてしまいます。そういった環境に長く身を置くと、世間がハラスメントに対して行動を起こすようになったのにもかかわらず、自分たちは大丈夫だと思ってしまうのでしょう。

ハラスメントに対して抗議するのは勇気のいることです。今の自分の立ち位置が崩れる可能性もあります。ですが抗議する人がどんどん出てこないと、こういった加害者はいつまでもハラスメントを繰り返し、学生の未来をめちゃくちゃにするでしょう。少しでも早く、こういった権力構造が変わって欲しいと思います。

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