マジョリティは｢普通｣なのか

こんにちは！高校生のライラです！
この協会では2021年9月からアクティブメンバーとして参加させていただいています。

今日は私の学校での「探求」という授業についてお話させていただきます。
探求の授業では自分がなんでも気になることについて調べ、それを発表するというものです。
そこで私は「セクシュアリティと医療そして現代社会」をテーマにしました。

探求の中ではEESa!アクティブメンバーの方やサマースクールで出会った高校生にアンケートに答えてもらいました。

そのアンケートの中で主に私が聞きたかった内容は、「どんな治療においても性別を尋ねることは必要だと思うか」また、「セクシュアリティのカミングアウトにおいて自分はシスジェンダーでヘテロセクシュアルだと公言することはカミングアウトに含まれると思うか」という2つの質問です。(シスジェンダーとは戸籍の性と心の性が一致していること、ヘテロセクシュアルとは異性を好きになるということ)

どちらの質問も「はい」と「いいえ」の割合は同じくらいでした。

私は治療によっては相手の性別を尋ねる必要はないと考えています。特にトランスジェンダーの方にとっては医療機関を受診することの障壁になりうる事だと思います。心の病気に関する治療においては「相手を知る」ためにたくさんお話する必要がありますが、相手が不快な思いをする可能性があるならば最大限避けるべきだと思います。そして多くの場合、病院などでは受付で保険証を提示します。保険証には戸籍の性が印刷されてあるので問診票で答える必要はないのです！
また朝日新聞によると北海道は道内に５カ所ある道立病院の全診療科で、受診時の問診票から性別を問う項目を撤廃する方針を明らかにしたそうです。
このように必要のない場面で性別を尋ねる機会がへっていき、ジェンダーフリーな世界になればいいな、と思っています。

2つ目の質問の「セクシュアリティのカミングアウトにおいて自分はシスジェンダーでヘテロセクシュアルだと公言することはカミングアウトに含まれると思うか」についてですが、
私は含まれると思います。カミングアウトとは自分がセクシュアルマイノリティであることを公言すること、としているウェブサイトもありますが、今まで言っていなかったことを公言すること、とも言われているので受け取り方は人それぞれだと思います。
私はシスヘテロがマジョリティで「普通」だとされている事に疑問を感じます。ひとりひとりのセクシュアリティは違っており、それを理解して貰いたい、理解したいと思うからこそカミングアウトをするのだと思います。必ずしも全員がカミングアウトをする必要があるわけではありません。世の中にはカミングアウトする意味がわからないと言う方や、接し方に困るからして欲しくない、と言う方もいます。
でも人によってはカミングアウトが1つの自己表現や自分をさらけだせるほど親しくなった証拠の1つであることを心の内にとめていただきたいと思います。

全ての行動に正解がある訳ではありません。時と状況、人によって最善は異なり、自分の最善を尽くしたつもりでも後悔する。だからこそ人生はおもしろいのだと思います。

何気ない行動や言動が人を傷つける可能性があること、自分にとっては取るに足らないことが他人にとってはアイデンティティにつながるとても大切なことであること、そんな他者との関わり合いや価値観の違いを受け入れられる人でありたいと思い日々活動しています。
そして探求の授業はその1歩であり、周りの人が認めてくれたからこそクラス内で私の探求を発表できて良かったと思います。

最後までよんでくださりありがとうございました。

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