自由な環境下で育まれたセクシュアリティ

皆さん、こんにちは。
久しぶりにブログを書きます。アクティブメンバー・30代パンセクシュアルのフジです!
今回は、自分のセクシュアリティとその原点となる家族との関係について振り返り、書いてみました。

私が属する「パンセクシュアル」は、男性や女性、中性などといった性別だけでなく、セクシュアリティにとらわれることなく相手を好きになるといったセクシュアリティです。
当協会に入るまで「自分はバイセクシュアルだろう」と思っていたのですが、入会後に協会メンバーから様々なジェンダーやセクシュアリティが存在することを教えられました。
その結果、自分には「パンセクシュアル」が一番しっくりくると感じました。
もちろん、ジェンダーやセクシュアリティというのは必ずしもカテゴライズできるものではないので、無理に何かに当てはめる必要はないと思います。
「好きになる人を性別やセクシュアリティで判断しない」という価値観に名前が付いていることに驚いたと同時に、バイセクシュアルだと思い込んでいた頃以上に自分のセクシュアリティを堂々と言えるようになったと感じています。

自分が納得のいくセクシュアリティを見つけ出したのは最近ですが、セクシュアルマイノリティ(以下セクマイ)への関心は小学校低学年の頃に遡ります。
当時から読書や映画鑑賞が好きでしたが、セクマイ要素が含まれるものを好んで選んでいたと記憶しています。
ビデオ・DVDのレンタルショップや図書館に行くと、そういった作品がないか探すのに平気で半日費やしたりすることもざらにありました。
インターネットがまだ普及しておらず、もちろん我が家にもありませんでした。親もまだ携帯電話すら持っていない時代です。
手軽に情報が得られるわけではなかったので、お店や図書館に入り浸るしかなかったのです(苦笑)

このようなセクマイへの興味・関心を家族に隠していたかというと、そうではありません。
自分の部屋にテレビがなかったので、借りてきたビデオなどは家族団らんの場であるお茶の間で家族と一緒に見なくてはいけませんでした。
でも、家族みんな映画好きということが好転して、どんなジャンルの映画を見ても否定されることはありませんでした。受け入れられたというよりは流されていたのだと思いますが。
お店や図書館に何時間もいるという私のルーティンに関しても、またセクマイ作品を鑑賞・収集することに関しても、家族は私を白い目で見たり咎めたりすることはありませんでした。
それは家族がセクマイに理解があったから、知識があったからかというと、そうではないと思います。
一つ明確なのは、両親は私を含め、子どもが自由であることを許してくれた、ということです。
私の場合、それが世間的に受け入れがたいとされることでも自分がいいと思ったことを追求し、シェアしたくなるタチの人間なので、いいと感じるセクマイ作品があれば両親にも話したり見せたりしていました。
そういった時の両親の姿勢としては「子どものことを理解する努力をしよう」という前のめりなものではなく、「別に悪いことではないのだからお好きにどうぞ」といった感じだったかなと。
一見、親なのに他人事・無関心といった印象がありますが、変に干渉せずに好きなことについて自由にやらせてくれたという点では、私にとってはありがたい環境でした。
そして私自身の使命としては、「なぜそれが好きなのか」「いかにそれが好きなのか」を伝えることにあると思います。
それができればきっと他者が理解してくれることにつながるのかなぁと。なので、家族に限らず、自分がいいと思っていることを常に発信し続けています。

当協会に入会するときも母には何のためらいもなく伝えましたし、実家に帰省した際には両親に協会での活動を報告したりもします。
父はセクマイに関する知識があまりない(関心がない)のでちょっと上の空、やっぱり他人事のように聞いていますが、否定的なこと・差別的なことを言わないだけでもいいのかと。
母には、父以上に昔から自分が「好き」だと感じるものについて伝えてきました。母は特に私の「好き」への探求心を伸ばしてくれた存在です。
今はセクマイに関する記事などが地元新聞に掲載されているとそれを切り抜き、定期的に送ってくれるなど、今なお私の「好き」を後押ししてくれます。
もちろん、皆が皆、家族に後押ししてもらえる環境にあるわけではないと思います。むしろ、私と家族の関係のほうが珍しいかもしれません。
家族の理解や受け入れが自己肯定にもつながると思いますが、その道が険しい人も多くいるでしょう。
そんな時こそ気持ちを分かち合える「仲間」が大切になると思います。
当協会には様々な経験を持つメンバーがおりますので、セクマイ当事者・非当事者にかかわらず、皆さんの居場所になるはずです!

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日本セクシュアルマイノリティ協会のボランティア活動

  • ボランティアに参加する

ありのままの自分で、胸を張って生きていける。そんな社会の実現を目指して一緒に活動してみませんか?何ができるかわからないけど協力したい、活動したいという方、自分らしく輝ける場所として何かを表現したいという方、一緒に活動しましょう。
https://npojlga.or.jp/volunteer/active-menber

  • イベントに参加したい学生の方々

LGBTについて知りたい学生の方のアンケートなどに協会ボランティアメンバーが自身の想いを伝える交流会です。
参加希望の方はこちらからご連絡ください。
https://npojlga.or.jp/form/contact.html

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