自分の価値観を大切に。

40代サラリーマンで、ゲイのまさをです。
今回は、私の価値観と考え方、について語らせてください。

私は、人は本当の意味では変わらないだろう（正確には、変わることは非常に難しいだろう）、と思っています。これは自分自身にも言えることです。
そして、人にはあまり期待し過ぎないようにしています。

これだけを聞くと熱量の少ない、冷たい人間に思われそうですがそうではなく、これは『自分の価値観を大切にしたい』という意味合いがあり、「自分はゲイである」というアイデンティティもこの考え方の礎となったのかもしれません。

例えば、私の知り合いのAさんがいたとします。そのAさんが、私の価値観では有り得ない行動を取ったとします。
私の価値観で、人間はこうあるべきだ！、と思ったところで、Aさんの価値観ではそうでは無いのだからそういう行動を取った、ということは事実です。Aさんが、自分はこんなんじゃダメだ！こんな自分が嫌だ！と思わない限り、変わらないはずです。
その行動を見て私がどう思ったのか伝えることは重要かと思いますが、そういう意味では私がAさんに期待しても、変わるか変わらないかはAさんの課題であり、私が関与することはできないと思うのです。

だからこそ、誰かの価値観に、自分の価値観を押し付けても意味が無いと思うのです。そこにエネルギー（期待して、裏切られて、怒りを覚えて、憔悴する…etc）を注ぐことが、あまり意味の無いことだと思ってしまうのです。

まさに、アドラー心理学がこんな感じだった気がします。「嫌われる勇気」という書籍を読んだことがありますが、とても納得した記憶があります。

だから私は、相手に過度の期待はしていません。
もし何かしらの仕事を任せたいと思った時には、ちゃんとやってくれそうだなと判断した人にしか任せていません。もしAさんに仕事を任せたとして、Aさんがそれを怠ったり、やり切れなかったとしても、残念だなとは思うかもしれませんが、Aさんを責めようとは思いません。それを任命したのは自分であり、その責任は自分にあると思うからです。
判断基準は常に自分自身でないと、他者に判断を任せることになり、自分ではどうしようもできないことに対して一喜一憂してしまうことになるからです。

あまり期待していないからこそ、しっかりと対応してくれたり、それ以上のことをしてくれる人が現れると、それがたとえ一般的には「普通」とされることであったとしても、かなり信頼感が増します。失礼な話かもしれませんが、期待していないからこそ期待の逆の裏切りに、とても嬉しい気持ちになります。
この小さな積み重ねが、友人関係でもコミュニティでも、信頼関係の構築に繋がっていくのだと思います。

このアルクスコミュニティも「コミュニティ」の会です。私の価値観からすると、この人なら多分大丈夫かなと思わない限り、その人に何かしらの仕事はお任せしないと思います。メンバー皆さんがそれぞれに持ちつ持たれつで出来ることを実行していくことで信頼関係が構築され、メンバーの活発な活動によりこの協会が発展していくことで様々なマイノリティの方々が生きやすい社会になっていくことを願っています。

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