LGBTQメンタルヘルスに関するアンケート結果と分析

こんにちは、いわと申します。普段は、自身のセクシュアリティを認知し、受容するまでのプロセスにおける精神的負担と、それについてのメンタルケアを個人的に研究しています。
今回は、この研究の一環として協会メンバーに対して行ったアンケートについて執筆いたします。

目的:
今回のアンケートの目的としては、認知から自認のプロセスにおける精神状態と、それをどう乗り越えたか。加えて、セクシュアリティを肯定的に受容することによる精神的影響を理解するためです。

アンケートという形式を選んだ理由:
今まで、10人ほどにインタビューを重ね一人一人のかたの状況を深く理解することを行ってきたのですが、もっと多くの方の声を聞きたいと思い、インタビューという形を洗濯させていただきました。

定義:
認知→好きになった瞬間など、自分のセクシュアリティーに気づくこと
(突然ではなく時間の経過から違和感がセクシュアリティの悩みに変わっていくという方が多いことをインタビューを重ねて理解しています)
自認→気づいたセクシュアリティーを自分のアイデンティティーとして受け入れること

ここでは、アンケートからわかったことを少し結果もお見せしながらお伝えできればと思います。今回は5人の方に回答をいただきました。

<セクシュアリティを認知・自認する年齢について>
セクシュアリティーの認知は60%が中学・高校時代、その他の40%は幼稚園〜小学生と比較的幼少期に行われることがわかりました。

一方で、自認に関しては人によって大きく異なっていました。まだ自認していないと答えた方が40%・高校生・大学生と答えた方が40%・小学生と答えた方が20%となりました。

<認知から自認までの精神状態について>
どうともなかった方が20%で、それ以外の80%はなんらかの違和感や辛さがあったということでした。
ここで辛かったと答えた方の理由として誰にも相談することができなかったから・自分自身の中にセクシュアリティに関する嫌悪感があったから・人と違うと感じそれが自身にとって恐怖だったからなどがありました。

<現在のセクシュアリティに対する認識と日常的な偏見や差別に対する認識の関係性>
現在のセクシュアリティに関しては,
どちらかといえば肯定的に捉えていると答えた方も含めて、全ての方が肯定的に捉えていると感じています。一方で、日常生活の中で受ける差別に関しては80%の方が傷つくと答えており、肯定的に捉えている、捉えていないに関わらず差別に関しては当たり前ですが傷つくと、ここには関係性がないことがわかりました。

<性を自認することとは?>
・自分で自分を肯定的に認めること
・自分を受け入れることの更に先の段階が存在すると思います
・自分の性に関する揺れ動きを自身で納得して受け入れることだと思う。
・自分を分類すること。
・自分を受け入れ入れること
という回答がありました。

<私が今考えている、10代LGBTQに関するセルフメンタルケアプラットフォームについて>
差別がゼロになることはないでしょうが、人と違う自分でもいいんだという強さを持ってもらいたいとコメントをいただき、賛同していただく声もありました!
また、カウンセリングに関しては、40%のかたが受けたことがあり、その中でどちらかといえばも含め、効果を感じた方は100%でした。
加えて、今までセクシュアリティを理由に精神的に追い込まれた経験があるという声に関しては、60%のかたが経験したことがあり、その経験は中高大と比較的若い時に感じているということもわかりました。

最後に:
結果だけの報告が中心となってしまったのですが、自分自身が今考えている、そもそもLGBTQであるということを認めることへの障壁を無くすという方向で現在研究を行っているのですが、そのために本当に貴重な意見をいただくことができました。また、このアンケートを活かして、どのような成果が出たのかをご報告できればと思います。報告が遅くなってしまい、もし自分の声がどのように使われたんだろうと不安に思わせていたかたがいらっしゃったら、本当に申し訳ありません。いますぐにどのような成果になったかご報告は難しいのですが、良い取り組みだと思う、とおっしゃっていただいたのを糧にこれからも全力で取り組んでいきたいと思っています!

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